スイスでドイツ語を習った話 ⑧

スイス
がんばれトメオ

フランス語とドイツ語の違い。そして最終的に学んだのは…?

お国柄なのか学校の方針なのかは不明ですが、フランス語の授業を受けてみてドイツ語と違うなあと思ったのが最初のアプローチ。 ドイツ語はまず文法の基礎をきっちり学んでから、それを使って話してみよう、という感じでしたが、フランス語は細かいことは後でいいからとにかくしゃべっちゃえ、という感じ。

ひたすら自分発信

たとえば2日目にやらされた「パーティーで出会った初対面の2人が挨拶を交わす」という設定のロールプレイングでは、隣の人と組になってセリフを考え皆の前で発表するのですが、まだ挨拶と自己紹介ぐらいしか習ってないので「お名前は?」とか「お住まいはどちら?」などの質問ができず、「私の名前は◎◎です。あなたは?」「私は主婦です。あなたは?」などお互いがひたすら自分発信を続ける展開に。それでもなんとなく会話が成立するのが新しい発見ではありました。

自分発信といえば、やけに重点を置かれたのが「私は・・・が好きです」の表現。まず「好きです」「とても好きです」「最高に好きです」と 3段階の言い方を教わり、隣の人と組になって練習。その後、各自好きなものと嫌いなものを3つずつ紙に書いて提出したものを先生がランダムに読み上げ、全員で「私も好きです」とか「私は嫌いです」とか答えるという練習を延々やらされました。生徒数14人×6個、「トランプ」とか「黄色」とか好きでも嫌いでもないようなお題も多く、最後のほうはイエス・ノーをはっきりいいましょう、の訓練みたいになってきてつらかったです。

あと、暑い、寒い、おなかがすいた、眠いなど自分の状態や感情を訴える表現もかなり早い段階で習いました。練習では4人が1組になり、1人が出題者として「私はどうでしょう?」と言いながらあくびをするふり、残り3人が「あなたは眠たい!」と当てるというゲームをさせられました。しかしこのゲームで問われるのは語学力よりも演技力。「怖い」と「寒い」の演じわけが難しい、「私はダイナミック」をどう表現すればいいかわからないなど、ここでもフランス語以前の問題に悩まされました。

フランス語 初級コースを終えて

こうして日々格闘を続けること3週間。他に数の読み方や道案内の表現を習い、動詞や冠詞の活用など文法も少しだけ学んで、コースは無事終了しました。先生が毎日のように数分遅刻してくる、次のコースに進みたいか授業中に長々とアンケートをとられるなど、多少疑問な点はあったものの案外まともな授業内容で、終わってみればなかなか楽しかったです。

肝心の成果ですが、毎日全力で頑張り続けた甲斐あって、短期間ですごく上達したような気がします、ドイツ語が。

教訓:人はちょっと無理したほうが伸びる

コメント

PAGE TOP