エジプト赴任への道のり ④仮住まい

どの地区に住むか

住む家が見つかるまでは、２か月ほど仮住まい。将来的に住みたいと思う地域をまず選び、そこのサービスアパートメントで仮暮らしをしながら、じっくりと近くの物件を探すことにしました。いろいろ調べた結果、選択肢をカイロの中心街であるZamalek、ナイル川沿いの住宅街Maadi、新興地域のNew Cairoの３つに絞り込みました。

Zamalek : ナイル川の中洲の島で、官公庁や大使館、大企業などが集まる地域です。お店やレストランも多く、歩いて色々行けるので便利なのですが、渋滞がひどいのが難点。家は高層アパートタイプで、日本人の方が比較的多く住んでいる場所です。
Maadi : ナイル川沿いの比較的静かなエリア。日本の大使館があり、こちらもお店なやレストランが多く歩いて行けます。娘が通うアメリカンスクールがあり、生徒の約7割はここに住んでいるそうで、そのせいか外国人向けのお店やサービスが充実している印象です。家は主に低層アパートタイプです。
New Cairo: ナイル東岸の郊外に作られた広大な計画都市です。車がないとどこにも行けませんが、道路が広く渋滞はあまりないです。一戸建てのvillaが並ぶgated community（塀と門で囲われた地区＝コンパウンドと呼ばれる）がいくつもあり、今も拡大中です。

お互いの距離は車で約30分、New Cairoの奥地だと1時間ほどです（渋滞がない場合）。ナイル西岸の Sheikh Zayed や 6th of October にも新しくて良いコンパウンドがあるようですが、夫の勤務先が東岸のため選択肢から外しました。さして広くもないナイル川を渡るだけなのですが、東岸と西岸はなんとなく隔たりがあり、エジプト人も冗談で「another part of the world」などと呼んだりします。またNew Cairoのさらに東側に新首都 New Capital がありますが、こちらはさらに別世界。まだまだ建設中で住むには不便そうです。

我が家の選択

いろいろ考えた結果、将来的に緑のある庭付き一戸建てに住みたいと思い、New Cairoに仮住まいを借りることにしました。

滞在先は、El Safwa Resort。巨大なプールを囲むように戸建てが並び、すぐ隣に5Aという商業施設もあるのでとても便利です。5Aの中には高級スーパーのOscarやスタバ、それなりにまともな日本食が食べられるReif Kushiyaki、美容院のAl Sagheerが入っていて、いつでも歩いていけるのはとても助かりました。

欠点は、意外とカイロは冬が寒く、この巨大なプールを楽しめなかったこと。外のプールで泳げるのは6～9月の４か月ぐらいしかなく、自分たちが入居した１月は論外でした。それでも緑が多くて、砂ばかりのエジプトでは心が和みました。